粘土の再生

久しぶりに技法とレシピのコーナーです。

数ヶ月前からうちの教室にこられている方で、
以前、ほかの方に教わっていたのですが。

この方が聞いたところによるといくつかの教室で
研鑽を積んだ方だそうですが、
いろんなことを勘違いしたまま指導しておられる。

まあ、僕も時間がたつとそんなことに気づいて
修正していくこともありますが。

たとえば、タイトルの粘土の再生。

削った粘土は当然水分を加えて再生できることはご存じだと思います。

たとえば、削り頃の作品を削った時に出た削りかす。
そのまま袋に入れて軽く水分加えてやるとすぐに使えます。
まあ、ちょっと揉まなくてはなりませんが。

できれば水分加えてしばらく放置したほうが、
水分の浸透が均一になってくれるので、
無駄な労力が省けます。

白くなった削りかすや、失敗作の再生は
微粉砕にして柔らかすぎる粘土に混ぜたり
そのまま水分加えて泥にしてから
改めて水分を乾燥させて粘土に再生します。

ここで彼女たちが教わった間違い。
「再生した粘土はすぐには使えないから
数か月(数年だったか?)置いておかなければならない」



いや、使えるって。

まあ、一日くらいは寝かしておいたほうが水分の浸透も均一になるし
練った土も粘りは出ますが、数か月も放置したら
普通管理忘れでまたカチカチになってしまいそうです。

むろん、市販の粘土も一度手で揉んでから1,2日寝かせると格段に粘りが出てきます。
うちの教室で使っている粘土は僕が小分け、揉んでから袋詰めしているから
たぶんそのママより粘りは出ているはずです。

再生粘土も数日くらいなら(忘れないうちに)、寝かせるのは有効でしょう。

でも、彼女たちはそう言われてバケツに秘蔵の粘土が何年も寝かしたままになっているとか・・・・・

これでは本末逆転。

趣味でやっているのに、負担ばかり増えては意味がない。


一部の方ですが、陶芸教室で数年習って、そのまま独立して
他人を指導するときに、独善に陥ることが見受けられます。

本来の陶芸の姿を知らないまま、自分の習った教室の知識だけを
受け売りで、時に勘違いで他人に伝えてしまう。


まあ、僕も窯場特有の常識に独立後何年も縛られて、
教室の方々にずいぶん覚醒させられたので
偉そうなことは言えませんが、
踏んできた場数がものを言います。

はっきりいって、失敗した数がすごい!

失敗は大事なデータになるので
他人に迷惑かけない程度に失敗は恐れずがんばりましょう。

追伸。

やっと仕事しだしました。

長いブランクでした。

年内個展に向けて(まだ未定ですが)精を出しています。
[PR]
by tyawannyakobe | 2008-10-22 00:06 | 陶芸の技法ー粘土
<< 吹き付け作品焼き上がり 部分吹き付け >>