貫入によく間違えられるひび化粧。
いろんな調合があると思いますが、僕は簡便に蛙目(がいろめ)粘土100%。
薄いと出ません。
濃いと剥離しかけます。
狙いは化粧でひびをいれて、釉薬で密着させて、
貫入のように汚れはつかないように・・・・・
どうしても先端から乾燥するので、端が濃くなり、剥離しそうです。
この失敗に懲りて、口は一度水につけて水分戻してから化粧掛けするようにしました。
上に掛ける釉薬によっても化粧の表情は変わります。
適度に釉薬が溶かし込んで、ひびの表情を際立たせながら密着してくれています。
灰釉系の、少し融けすぎっぽい釉薬のほうが合うようですが、
濃すぎると化粧自体を溶かしてしまって、ひびが消えてしまいます。
また、薄すぎると、表面が焦げてしまい、ひびが見えにくくなります。
まだまだ研究の余地がたくさんあって、食器には実用化しておりません。