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ひび化粧

貫入によく間違えられるひび化粧。

いろんな調合があると思いますが、僕は簡便に蛙目(がいろめ)粘土100%。

薄いと出ません。
濃いと剥離しかけます。

狙いは化粧でひびをいれて、釉薬で密着させて、
貫入のように汚れはつかないように・・・・・

ひび化粧_d0122038_0144338.jpg


どうしても先端から乾燥するので、端が濃くなり、剥離しそうです。
この失敗に懲りて、口は一度水につけて水分戻してから化粧掛けするようにしました。


上に掛ける釉薬によっても化粧の表情は変わります。

ひび化粧_d0122038_0182522.jpg



適度に釉薬が溶かし込んで、ひびの表情を際立たせながら密着してくれています。

灰釉系の、少し融けすぎっぽい釉薬のほうが合うようですが、
濃すぎると化粧自体を溶かしてしまって、ひびが消えてしまいます。

また、薄すぎると、表面が焦げてしまい、ひびが見えにくくなります。

まだまだ研究の余地がたくさんあって、食器には実用化しておりません。
by tyawannyakobe | 2010-05-27 00:23 | 陶芸の技法ー粘土
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